「パートで訪問介護をしてみたいけれど、1日でどれくらいの件数を回るんだろう?」
「件数が多くて大変だったら続けられるか不安…」
そんなふうに感じている方は多いのではないでしょうか?
実は、訪問介護パートの働き方はとても柔軟で、
1日に1件だけゆったり働く人もいれば、フルタイムで5件ほど回る人もいます。
この記事では、訪問介護パートが1日に訪問する件数の目安と、
働き方タイプごとの事例、よくある不安への答え、
さらには効率的に収入アップするコツまで、わかりやすく解説します。
あなたに合ったペースの働き方を見つけて、
訪問介護のパートを気軽にスタートしてみませんか?
訪問介護は1日何件訪問するの?【正社員とパートの違い】
→結論:正社員5〜7件/パート1〜5件
▼働き方別に詳しく見てみましょう
働き方タイプ | 訪問件数(目安) | 向いている人の特徴 |
---|---|---|
正社員 | 5〜7件 | 安定収入が欲しい人 |
【パート】フルタイム型 | 4〜5件 | 日中しっかり働きたい人 |
【パート】両立型 | 2〜3件 | 育児、介護、副業と両立したい人 |
【パート】ゆるく働くタイプ | 1〜2件 | 自分の時間を大切にしたい人 |
訪問介護の1日の訪問件数は、正社員の場合は5〜7件くらいが一般的です。
パートの場合は、その働き方によって1〜5件くらいとなります。パートの働き方というのは、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に変化させることができるので、しっかり働くことも、逆に少しだけ働くということも自由に選択できます。
正社員の場合
⚫︎正社員(例:40代・子育て一段落の主婦)
- 件数:5〜7件
- 勤務時間:8:30〜17:30など
- 月収目安:20〜25万円以上
正社員の一般的な1日の訪問件数は、だいたい5〜7件ほどです。ただ、毎日決まって同じ訪問件数があるというわけではなく、訪問が多く重なる日もあれば、少ない日もあり、訪問の依頼次第で、ある程度流動的になってきます。
ご利用者宅に訪問する以外の時間は、事業所に戻って事務作業などを行います。
パートの場合
⚫︎フルタイム型(例:50代・ブランク明け)
- 件数:4〜5件
- 勤務時間:8:30〜16:00など
- 月収目安:10〜15万円程度
パートでフルタイムで働く場合は、1日に4〜5件くらい訪問することが多いです。この場合も、訪問の依頼の状況によっても件数は変わりますし、効率的に移動時間を短く回ることができれば6件、7件と訪問することも可能です。
訪問の合間の時間は、自由時間なので、休憩をしたり、自分の用事を済ませたりすることもできます。

多くの訪問で大変そうに思うかもしれませんが、1件当たりの時間は短いので、
リズムよく回っていると、意外と時間があっという間ですよ!
⚫︎育児、副業などとの両立型(例:30代・育児中)
- 件数:2〜3件
- 勤務時間:9:30〜13:00など
- 月収目安:5〜8万円程度
育児や親の介護、副業、Wワークなど、他のやるべきことと両立して働くタイプです。ライフスタイルに合わせて、件数も、働く時間帯も自由に選択可能です。

自宅から近い距離で働けば、訪問の合間に、家の用事や他の作業が捗りますよ!
⚫︎ゆるく働くタイプ(例:60代・セミリタイア)
- 件数:1〜2件
- 勤務時間:17:00〜19:00
- 月収目安:2〜5万円程度
少しの収入で十分という方、社会とのつながりを持って健康を保ちたい、などの場合の、ゆるく働くタイプです。1日に1〜2件で、無理なく働くことができます。

ゆるく働いても、良いんです!
訪問件数だけでなく、実際の1日の流れが気になる方へ
👉訪問介護パートの1日ってどんな感じ?3つの働き方パターンで解説
訪問介護パートの「よくある不安」に答えます!
訪問介護パートに興味はあるけれど、不安も多い…
そんなよくある心配ごとに、1つずつ答えていきます!
よくある不安①訪問介護パートって1日何件回るの?
訪問介護パートは、その働き方によって、1日の訪問件数は1〜5件ほどと、大きく違ってきます。
自分のライフスタイルに合わせて、フルタイムでしっかり働くことも、ほどほどに働くことも、自由に選択できます。
もう少し働きたいと思ったら増やすことも可能ですし、逆に減らすこともでき、調整しやすいのもポイントです。

1件ごとの時間が短いので、疲労感が少なくて、意外とたくさん回れてしまいますよ!
よくある不安②忙しすぎない?休憩できる?
確かに、移動時間を短く、きっちり訪問件数を詰め込んでいくと、忙しく感じられるかもしれません。
私もそうなのですが、そういう方が充実感が得られて良かったりもします。
ですが、そうでなくても、訪問間隔を空けてもらうこともできますし、件数を自分で選ぶこともできます。
空き時間に家に戻って仮眠することも可能です。
また、週に何回働くかも自分で選ぶことができますので、体力との兼ね合いで、調整が可能です。

パートで働いていた時は、訪問の合間にダンスの練習に行ったり、自宅で20分だけ仮眠したり…「自分の時間」を大事にできる働き方が、私には合っていました。
よくある不安③家事と両立できるの?
働く日数や時間帯の調節もしやすいので、家事、育児、親の介護との両立もしやすいです。
子供を保育園に送迎する時間帯を外したり、親がデイサービスに行っている時間だけ働いたり、訪問の合間に帰宅して家事をしたりと、時間を有効に使うことができます。

買物の介助をしていると、今日はスーパーで何が安いかわかるので、帰りに買っていくこともあります。
よくある不安④初心者にもできる量?
訪問介護は、最初の訪問時は、覚えることがあったり、ご利用者様と信頼関係を作らなければならなかったり、気を遣うことが多くあります。
ですので、一度に同時に何件も新しい訪問先に行くことはあまりなく、最初は1〜2件でスタートし、慣れてから次の訪問先を覚える、という形が基本です。
新しい訪問先に行くときは、先輩ヘルパーと同行しますので、サービスの内容はそこで確認することができます。
最初だけ、少し気を遣いますが、慣れてしまえば落ち着いて進めていくことができます。訪問を増やす場合は、少しずつ増やしていけばOKです。

私の事業所では、初回同行時に、そのお宅のサービスの手順書をヘルパーさんに渡しています。
このように、訪問介護パートは「柔軟性の高さ」が何よりの魅力です。
件数も働き方も、無理なく自分に合ったスタイルで始められるので、最初の一歩が不安な方にもおすすめできます。
その他にも、メリットについてこちらで解説しています!
件数が同じでも収入アップ!効率的な働き方のコツ
同じ件数しか働けないとしても、働き方の工夫しだいで月収に差が出るって知っていますか?
ここでは、訪問件数が限られていても収入アップにつながる3つのコツをご紹介します。
コツ① 身体介護を多めに入れる
身体介護は、生活援助よりも時給が高いことが多いです。事業所に相談して、身体介護が必要なお宅に訪問させてもらうことで収入をアップさせることができます。
また、時給が高いからといって内容が大変かというと、そうとも限りません。「身体介護って大変そう…」と思われがちですが、内容によっては生活援助より体力を使わないケースもあります。

私の事業所では、身体介護60分で2,400円に対し、生活援助60分で1,400円です。
これは介護報酬に差があるからですが、かなり差があります!
コツ② 割増時間帯を活用する
朝8:00より前の時間や、夜18:00以降の時間帯、または土日祝の勤務は賃金が割増になることが多いです。それらの時間帯を活用することで、効率的に収入をアップさせることができます。

特に8:00以前や、18:00以降の夜間は、介護報酬が25%増。
私の事業所では賃金も同様に25%割増にしています。
コツ③ 移動距離を減らす
近い距離で、短い移動時間で次々と訪問して回るのも、効率的に働くには有効です。訪問先が離れていると、移動に時間を取られ、訪問できる件数が少なくなってしまします。
より効率的な訪問ルートにできないか、事業所に相談してみましょう。

無理のない距離感で働けると、体力的にも気持ち的にもラクですよ。
工夫次第で、同じ件数でもこんなに変わる。
「限られた時間で少しでも収入を増やしたい」という方は、まずは身近にできることから試してみてくださいね。
もっと詳しく知りたい方はこちら
まとめ|まずは自分に合ったペースで始めてみよう
訪問介護のパートは、自分に合った件数や働き方を自由に選べるのが大きな魅力です。
フルタイムでしっかり稼ぐのも良し、育児や介護・副業と両立しながらマイペースに働くのも良し。
件数が同じでも、ちょっとした工夫で収入を増やすことも可能ですし、慣れないうちは少ない件数から始めて、慣れてから増やしていくこともできます。
「自分にもできるか不安…」という方も、まずは1〜2件の訪問から、無理なくスタートしてみてはいかがでしょうか?