「やってみてどうだった?」訪問介護パート、私のはじめて体験記

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訪問介護に興味はあるけれど、なかなか一歩を踏み出せずにいる──
そんなふうに感じている方も、少なくないのではないでしょうか。

訪問介護は、ご利用者さまのご自宅を訪問して、1対1で介護サービスを行うという、少し特徴のある働き方です。
「うまく関係を築けるだろうか」「安全にケアできるのか」など、不安を感じて当然だと思います。
実際、私自身も最初はそうでした。

でも、今思うのは、「興味がある」という気持ちは、十分なスタートラインだということです。
訪問介護パートはとても柔軟性のある働き方で、週1日・1時間からの勤務も可能。
まずは短時間から試してみて、もし合わなければ無理に続ける必要はありません。

一歩を踏み出して得られるものは、思った以上に多くあります。
効率よく働けることだけでなく、1対1の介護を通して、さまざまな人生に触れ、心が動かされる場面にも出会います。
介護の知識や経験は、将来、自分や家族の生活にもきっと役立つはずです。

この記事では、私自身が訪問介護パートを始めたときのリアルな体験をお伝えします。
踏み出す前の気持ち、応募や研修、最初の仕事のこと、そして始めてみて感じたことなどを、正直に綴りました。

もし今、不安や迷いを感じている方にとって、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
そして、あなた自身のライフスタイルに合った働き方を、ぜひ見つけていただけたらと思います。

なぜ訪問介護をやろうと思った?志望動機は?

「自分はどう生きれば良いのか」、ヒントが欲しかった

当時の私は23歳。新卒で入った外壁リフォーム会社を辞め、フリーターをしていました。
「自分はどう生きていくのか」という軸が見えず、悩んでいた毎日。
本を読み漁っても心に響くものはなく、焦りばかりが募っていました。

バイト先に相談できそうな人はなく、空回りする日々を送っていたとき、ふと、「介護をやってみたらどうか」と閃きました。

少し突飛な発想かもしれませんが、「どう生きるべきか」の答えを持っているのは、死に近づいたことのある人なのでは……と考えたのです。

生きることが切実な状況の人の話を是非聞いてみたい、何かヒントが欲しい、と私も私なりに切実に思っていたのでした。

山のごとし
山のごとし

正直に言いますと、当時は自分のことで頭がいっぱいで、

「困っている人を助けたい」というような福祉の精神で介護を始めたわけではありませんでした。

飛び込み営業では得られなかった、「人の役に立つ」実感

新卒で入った、外壁リフォーム会社は、住宅街での飛び込み営業が仕事でした。

その仕事は、とにかく一軒一軒、全てのお宅に飛び込んで、外壁のリフォームを必要としている人を探し当てるという感じでした。
同じエリアを、日替わりで別の班も回っているので、住人にしてみれば、なかなかしつこい営業だったと思います。
当然、「要らない」というお宅が大半なので、そういうお宅にはとても迷惑がられます。

1件だけ売れたこともありましたが、お客さんに喜んでもらえた実感もなく、自分のやっていることが、総じて周りに迷惑をかけているような気持ちがして、その仕事は続かず辞めてしまいました。

介護の仕事をしてみようと閃いたとき、福祉の仕事ならば、「困っているお客さんを助けにいく」という形なので、少なくとも迷惑に感じることはないだろうという気持ちもありました。

山のごとし
山のごとし

今振り返ると、この「役に立っている」という実感は、私にとって、とても重要なものでした。

今も介護を続けられている1番の理由かもしれません。

こうして私は、「他人のため」というよりは、むしろ「自分のため」の動機で、介護の仕事をやってみることに決めました。

訪問介護をやろうと決めて、そのあとどう行動した?

ネットで検索し、民間スクールで資格取得

介護の仕事をやってみようと決めた私は、さっそくインターネットで情報収集を始めました。
介護職の中で、自分の現状に適しているのは訪問介護だと判断し、それには、まずは資格を取得する必要があることを知りました。

民間のスクールでホームヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)講座を検索し、都合の良い日程の講座に申し込み、費用は数万円程度でした。
実際の講座は、特に難しい内容はなく、2ヶ月ほどでスムーズに資格を取得できました。仕事や勉強にブランクがあった私でも、無理なく進められた印象です。

山のごとし
山のごとし

今は、自治体やハローワークの支援制度を利用すれば、初任者研修を無料で受けられるケースも多くあります。資格取得を考えている方は、まずは地元の制度を調べてみるのがおすすめです。

ネットで検索し、求人に応募→面接を受ける

資格が無事に取得できたので、次は就職先を探しました。
求人サイトを検索し、自宅近くの求人を見ていきました。

初めての介護の仕事だったので、どの事業所が良いのかも分からず、まずは名前を知っていた大手の会社に申し込みました。面接を受けることになり、緊張しながら履歴書を持って会社を訪問しました。

実はその当時、私はダンスを学んでいて、面接では、もし今後ダンスの仕事が入った時には仕事を休みたいと伝えました。
今ほど人手不足が深刻ではなかった時だったからか、その会社には落ちてしまいました。

次に応募したのは小規模な訪問介護事業所でした。面接でも同じように「ダンスの仕事があるときは休みたい」と正直に話しましたが、そこでは特に詮索もなく、「じゃあ、いつから来られますか?」と、驚くほどあっさり採用が決まりました。

山のごとし
山のごとし

今、自分が職員を採用する立場になって思うのは、
もし希望する働き方があれば、隠さず、最初に正直に教えてもらえる方が嬉しいです。

その希望に対して、こちらがどう対応できるかや、その他の提案を伝えることもできるからです。

私は運が良かったと思いますが、採用してもらったその会社はとても働きやすく、独立するまでずっとお世話になりました。最初に安心して働ける場所と出会えたことが、今も介護を続けている理由のひとつです。

訪問介護を始めた当初ってどんな感じ?

未経験なので、最初は訪問にどんどん同行して仕事を教えてもらった

就職して最初にしたことは、実際の現場にどんどん同行して、先輩ヘルパーさんのお手伝いをしながら、ケアを覚えていくことでした。
掃除、洗濯、買い物代行などの家事の援助が多かったですが、清拭や足浴などの簡単な身体介護もお手伝いしました。

最初に重点的に担当することになったのは、ご自身ではなかなか片付けられないお宅で、やることが本当にたくさんありました。。
キッチリ完璧にやるというよりは、70点の出来でも良いのでどんどん片付けていかないと終わらないという感じでした。
ちょうどそれが、いろいろなケアの経験を積ませてもらうのに良い機会になりました。

私は介護の仕事が初めてだったので、最初のお宅には3回ほど先輩に同行してもらいました。同行しているときは、なんとなく理解したつもりでいましたが、一人でやるとなると案外「あれ?どうすれば良いんだっけ?」と迷うこともありました。

山のごとし
山のごとし

先輩ヘルパーさんは、皆さん優しく励ましてくれて、1ヶ月くらい経った頃には、仕事に慣れてきた感覚がありました。

ひとりで緊張の初訪問は、衝撃のインパクト!!

初めてひとりで訪問した時というのは、なかなか緊張しました。「時間内に終わるかな?」「トラブルは起きないかな?」などと心配しながら、少し早めに到着して、時間を見て玄関をノックしました。

そのお宅は、軽度の認知症の方が独居で生活されていて、これまで同行していた時は特に異変はなかったのですが、その日は訪問すると、下半身は何も履いておらず、どこかから明らかに排泄物の臭いがしていました。
それでいてその方は、特に気にする様子もなく、実に堂々と過ごしていらっしゃる……!私はカルチャーショックを受けました。

今では認知症という病気の特徴も把握しているので、驚くことはないのですが、初めて認知症という病気を目の当たりにして、こんなことが現実にあるんだと、強いインパクトを受けました。

山のごとし
山のごとし

私は「生きるヒント」を求めて介護に飛び込んだ経緯もあるので、そういった人間のリアルな一面に出くわすことは、嫌だという思いはなく、むしろ強く興味を持ちました。

初めての失敗も経験…

この仕事は、何か得られるものがありそうだと、手応えを感じて働き始めましたが、失敗もありました。

初めて訪問したお宅は、給湯器が壊れていてお湯が出ませんでした。でも失禁で体が汚れてしまっているので、清拭よりは、どうせならお湯に浸かってもらおうと思い、コンロで沸かしたお湯でなんとかお風呂を準備して入浴してもらいました。

入浴は久しぶりだろうと思い、ゆっくり浸かっていただいて、自分としては良いことをしたと思っていたのですが、入浴後そのご利用者様が目を回してしまったのです。
慌てて事業所に連絡し、指示をもらって応急的な対処をし、事なきを得ましたが、入浴は体に負担がかかるということを思い知る出来事でした。

山のごとし
山のごとし

いろいろな失敗や、ヒヤッとすることもありました。その都度、学習して、次は気をつけるようにしてやってきました。

一番不安だった身体介護は、何度も付き添ってもらってなんとかクリア

身体介護は、初めての時は特に緊張しました。麻痺のある方を、ベッドから車椅子に移乗する介助だったのですが、誤って落としてしまったり、怪我をさせてしまったら大変です。
資格と取ったときの研修でも、移乗は、一応は習ったのですが、人それぞれ体格も骨格も違うので、マニュアル通りにはいかないこともあります。

なんとなくコツが掴めた、と思うまで、何度も先輩ヘルパーさんが付き添ってくれてなんとかできるようになりました。

その後もいろいろなお宅で移乗をしていって、その方によって微妙に力加減は変わってきますが、身体介護自体に慣れて、自信もついていきました。

山のごとし
山のごとし

身体介護は、やればきっとできるようになります。ただ、慣れるまでがけっこう緊張しますね!

訪問介護、正直やって良かったと思う?

結論、やって良かった

訪問介護をやってみよう、と飛び込んでから、気づけばもう20年以上。最初は右も左もわからなかった私が、今ではたくさんの人生に触れてきたのだと思うと、感慨深いものがあります。

私が訪問してきたのは、人生の大先輩の方々です。私がお会いした時というのは、皆様それぞれの歴史を辿った結果としての現在地点です。ご自身で「まずまずの人生だった」とおっしゃる方もいらっしゃいましたし、どこか不服があると感じている方もいらっしゃいました。そんな様子を伺いながら、「自分にとって、どんな人生だったら望ましいのか」もしくは、「どんな人生だったら嫌なのか」ということを自然に考える練習ができ、だんだんと自分のイメージが固まってきた気がします。私の当初の目的は達成することができました。

また、ちょっとした援助でも感謝してもらえることが多く、自分が役に立っているという実感が、仕事を続ける意欲につながってきましたし、自己肯定感も上がります。

私は同時期にダンスも学んでいたのですが、訪問介護パートは、働き方として非常に柔軟なので、仕事量や時間帯を調整することができ、ダンスとの両立も可能でした。
その他にも働きやすさについて多くのメリットを感じていました。もし興味があればそちらの記事も読んでみてもらえればと思います。

訪問介護の魅力をもっと知りたい方はこちら

訪問介護は、「ただの仕事」以上に、人生の学びや出会いに満ちています。
もし少しでも興味があるなら、一度踏み出してみる価値は、きっとあると思います。

山のごとし
山のごとし

自分が介護に適性があるかどうかは、やる前には全然わかりませんでした。

やってみると、そういう発見もありますね!

まとめ:訪問介護をやろうか迷っている人へのメッセージ

新しいことを始めるには、エネルギーが要ります。
私の場合は、「どう生きれば良いのかヒントが欲しい」という渇望が、最初の原動力でした。

でも、一歩踏み出したことで、人生の学びや出会いなど、たくさんの経験を得ることができました。
訪問介護という仕事を通じて、他人の人生にそっと関わらせてもらいながら、自分自身の人生とも静かに向き合うことができたのです。

今、もしあなたが「やってみようかな」と思っているのなら、きっとその気持ちは、すでに何かの兆しだと思います。
適性があるかどうか、続けられるかどうかは、やってみないとわかりません。
でも、一歩踏み出せば、その先で何かを受け取れる仕事だと、私は実感しています。

たとえ最初は不安でも、大丈夫です。
あなたにもきっとできるし、支えてくれる人たちもいます。

誰かの役に立ちながら、自分の人生にも手を差し伸べるような仕事——
それが、訪問介護だと私は思っています。

山のごとし
山のごとし

もしこの記事を読んで、「自分もやってみようかな」と思った方は、ぜひこちらも参考にしてください。
実際にどうやって応募し、業務を始めていくのか、流れを分かりやすく解説しています。

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